矢部奈桜子:Naoko YABE

 

 

 矢部奈桜子は1978年大阪生まれ。2001年京都造形芸術大学(現 京都芸術大学)洋画コース卒業、2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程修了。矢部の絵画はその当初から物質の表面を繊細に描く事に費やされていました。小さな水面の泡や水の動きを事細かく油彩でキャンバスに再現していましたが、やがてモチーフは木の表面へと移行していきます。樹皮を微細に描く過程で、形状は曲線を多用し、繊細にグラデーションを付けられた絵画は、壮大な風景や異形のもののような存在となります。私たちは視線を、矢部の絵画の表面で縦横に遊ばせる事になります。2009年の個展後家族と共に渡米し暫く制作から離れていましたが、2020年に当画廊で個展を予定していたところ、これもコロナ禍で中止となりました。現在は日本に帰国し、2024年の個展に向けて制作しています。

個展に、(GALLERY ZERO、2008、2009)、グループ展に、「はなのいろや」(GALLERY ZERO、2008)、「Japanese artist’s recent works」(wako works of art、東京、2005)、「from/to」(wako works of art、東京、2004)、「ト

ナリノマド」(神戸アートアニュアル、神戸アートヴィレッジセンター、2004)。